Adobe XDやSketch と並んで人気のUIデザインツール「Figma」。直感的に操作でき、ノンデザイナーからプロまで誰でも使いやすいと人気を集めています。2022年7月には日本語にも完全対応し、今後さらに普及していくツールだといえるでしょう。
そこでこの記事では、
- Figmaの登録方法
- 基本的な使い方
- Figmaと他サービスとの違い
を解説します。
Figmaの使い方についてくわしく知りたい方は、ぜひご覧ください。
Figmaとは
Figmaとは、ワイヤーフレームやプロトタイプが作成できるUIデザインツールです。ブラウザ上で利用できるため、ブラウザが使用できれば場所を問わずどこでも使えます。
Figmaの特徴は、リアルタイムで共同編集ができることです。1つのファイルを複数のメンバーで共有でき、デザイナーやディレクター、コーダーなど制作に関わる人とデータを共有しながら編集可能です。
チャット機能も搭載されており、制作物に直接コメントを付けられます。Figma内でコミュニケーションが完結するので、フィードバックを見るために違うファイルを確認する、という手間がなくなります。
Figmaの料金プランは3種類。無料で利用できる「スターター」プラン、月$15/編集者の「プロフェッショナル」プラン、月$45/編集者の「ビジネス」プランがあります。
スターター | プロフェッショナル | ビジネス | |
料金/月 | 無料 | $15 | $45 |
料金/年 | 無料 | $12 | ー |
主な機能 | ・3つのFigmaファイルと3つのFigJamファイル ・個人ファイル数無制限 ・プラグイン、ウィジット、テンプレート | ・Figmaファイル数無制限 ・バージョン履歴数無制限 ・権限の共有 ・チームライブラリ | ・プロフェッショナルのすべての機能 ・組織全体のライブラリ ・ブランチ機能とマージ機能 ・ファイルの一元管理 |
「スターター」プランでは、有料プランと同様のデザイン機能を利用できます。「プロフェッショナル」「ビジネス」プランでは「スターター」プランと比べて、プロジェクトの管理・共有機能がより豊富です。企業でFigmaを利用する場合は「プロフェッショナル」「ビジネス」プランの利用をおすすめします。
他サービスとの違い
Figmaの類似のサービスには、Adobe XDやSketchがあります。
Figma | Adobe XD | Sketch | |
アプリの種類 | Webアプリ ネイティブアプリ | ネイティブアプリ | ネイティブアプリ |
OS | Mac/Windows | Mac/Windows | Mac |
無料プラン | 〇 | × (無料トライアルあり) | × (無料トライアルあり) |
料金/月 | ・無料 ・$15 ・$45 | ・1,298円 | ー |
料金/年 | ・無料 ・$12 | ー | ・$99 |
日本語対応 | 〇 | 〇 | △ |
共同編集 | 〇 | 〇 | △ |
Adobe XDやSketchはネイティブアプリですが、Figmaはブラウザ上で手軽に利用できます。またFigmaでは無料プランを利用し続けることもできるので、営業やクライアントなどノンデザイナーの人がデザインを確認する際にも役立つでしょう。
Figmaの登録方法
ブラウザ上で利用できたり、リアルタイムで共同編集できたりと、さまざまなメリットがあるFigma。ここではFigmaに登録する方法を、以下の4ステップで解説します。
- 公式サイトにアクセスし、[Figmaを無料で体験する]を選択する
- アカウントを作成する
- メールアドレスを認証する
- オプションを設定する
各ステップを詳しく見ていきましょう。
1. 公式サイトにアクセスし、[Figmaを無料で体験する]を選択する
まずは、ブラウザでFigma公式サイトにアクセスします。
画面中央の[Figmaを無料で体験する]を選択。
2. アカウントを作成する
次に、メールアドレスとパスワードを入力して、[アカウントを作成]を選択します。
「自分の情報」画面で、名前と仕事内容を入力しましょう。
仕事内容を入力すると「Figmaの使用目的」欄が表示されるため、該当するものを項目から選びます。
Figmaのメーリングリストへの参加に同意するかを選択して、[アカウントを作成]へ進みましょう。
3. メールアドレスを認証する
次は、メールアドレスの認証です。
登録したメールアドレスに確認メールが届いたら、[メールを確認する]を選択します。メールアドレスが認証されると、アカウント作成が完了です。
4. オプションを設定する
アカウント作成が完了すると、オプション設定に遷移します。
任意でチーム名を指定します。チーム名は後から変更することも可能です。
Figmaアカウントを作成すると、オンラインホワイトボード「FigJam」も利用できます。まずどちらで作業を行うか選択しましょう。
ここでは「Figma」を選択しました。好きなテンプレートを選んだら、Figmaの利用開始です。
さっそくFigmaを使ってみましょう!
Figmaの基本的な使い方|デザイン作成から共有まで
ここでは、Figmaの基本的な使い方を解説します。
基本画面
Figmaの基本画面は、以下の4つの要素で構成されています。
- ① ツール:図形、テキスト、ペン、コメントなどが選択可能
- ② レイヤー:オブジェクトの構造を管理
- ③ デザイン画面:主な作業スペース、フレームを追加してデザインを作成
- ④ プロパティ:オブジェクトの詳細を設定
フレームを作成
はじめに、アートボードとなる「フレーム」を作成します。
メニューボタンから[ファイル]→[デザインファイルの新規作成]を選択します。
ツールバーから[フレーム]を選択し、サイズを選びます。フレーム画面の表示は[F]をクリックすることでも可能です。
今回は「iPhone 13 Pro Max」を選択。フレームが新規追加されました。
要素を追加
次はフレームに要素を加えていきます。
まずツールバーから[長方形]を選択します。ショートカットキー[R]でも同様の操作が可能です。
挿入した図形は、[プロパティ]から詳細を変更できます。塗りで色を変更したり、エフェクトで影をつけたりと、用途に合わせて自由に作成しましょう。
プラグインをインストール
Figmaではプラグインを活用して機能を拡張できます。ツールバーから[プラグイン]に進み、検索窓で追加したいプラグインを入力します。
[実行]ボタンを押せば、プラグインの追加が完了です。
プロトタイプを作成
フレームが完成したら、次はプロトタイプを作成しましょう。プロトタイプではより本番環境に近い状態で、見た目や動きを確認できます。
今回は、ボタンをクリックしたら別ページに遷移する動作を確認します。フレームが作成できたら、画面右上[プロトタイプ]をクリックしましょう。
すると、ボタンに丸印が付きます。
丸印を選択し、遷移先につなげましょう。[インタラクション詳細]から動作時の動きを決めます。
設定が完了したら、画面右上の[プレビュー]をクリック。
上記のような画面で、動きや見た目をシュミレーションできます。
共有する
完成した制作物は[共有]から簡単に送信可能です。メールアドレスを入力、またはリンクをコピーすることで共有できます。
共有時の権限設定は「編集可」「閲覧のみ」の2種類です。ユーザーごとに権限を変更できます。
Figmaでは、権限を付与すれば複数人で同じファイルを操作できます。共同編集時にコミュニケーションを取りたいときはチャットツールがおすすめです。
ツールバーの[コメントの追加]を選択すると、制作物に直接コメントできます。返信もできるので、制作物に関するやり取りをFigmaに一本化することが可能です。
書き出す
書き出し形式は、以下の4つです。
- PNG
- JPG
- SVG
プロパティのエクスポートから、形式を選択し出力できます。
基本的な操作は以上です。Figmaの機能はまだまだたくさんあるので、参考書などを活用して知識を深めましょう。
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まとめ
この記事では、Figmaの登録方法や基本的な使い方について解説しました。
高い機能性はもちろんのこと、チームでの作業に適したコミュニケーション機能も満載です。制作から共有まで一本化でき、さまざまな場面で活躍するツールといえるでしょう。
フリープランで気軽に始められるので、ぜひ試してみてくださいね!
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