Web業界の盛り上がりや働き方の多様化を受けて、Webデザイナーの人気が高まっています。
一方で「Webデザイナーになりたいけど、何から始めていいかわからない」「Webデザイナーに資格は必要？」といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
Webデザイナーに資格は必須ではありませんが、資格を取得することで仕事を獲得しやすくなるというメリットがあります。未経験者の場合、意欲やスキルのアピールにもつながるでしょう。
そこで、この記事では、
- Webデザイナーにおすすめの資格
- 資格の取得方法
について詳しく解説します。
Webデザイナーに興味がある方や、Webデザイナー初心者の方は、ぜひご覧ください！
Webデザイナーに資格は必要？
Webデザイナーとして働く際、必ずしも資格が必要になるわけではありません。実務未経験であってもWebデザイナーとして働くことは可能です。Webデザイナーの仕事ではスキルや知識が重視されるので、資格の有無は問われないことが多いでしょう。
一方、資格を取得することで、スキルや知識の習得を客観的に証明できるというメリットもあります。未経験者であれば、資格取得によって意欲とスキルをアピールできるので、就職や転職の際に有利になりやすいです。
また、資格取得に向けて勉強することで、Webデザインの基礎を体系的に習得することも可能です。公式テキストや講座では、業界の状況に合わせて最新の情報を教えてくれるため、業務に役立つ知識を得ることができます。これからWebデザイナーを目指す方やWebデザイナー初心者の方は、資格取得が効果的です。
Webデザイナーにおすすめの資格6選
実績が重視されるWebデザイナーですが、資格を取得することでスキルや知識の習得を証明することが可能です。Webデザイナーにおすすめの資格には、以下のような資格があります。
| Webデザインの資格 | ・ウェブデザイン技能検定（国家資格） ・Webクリエイター能力認定試験 |
| ツールの資格 | ・アドビ認定プロフェッショナル（ACP） ・Photoshop®クリエイター能力認定試験 ・illustrator®クリエイター能力認定試験 |
| コーディングの資格 | ・HTML5プロフェッショナル認定資格 |
このようにWebデザイナーに関する資格は、「Webデザインの資格」「ツールの資格」「コーディングの資格」の3種類に分かれます。どのような資格なのか、詳しく見ていきましょう。
Webデザインの資格
ウェブデザイン技能検定
ウェブデザイン技能検定は、Web業界唯一の国家資格です。
「インターネット概論」「ウェブビジュアルデザイン」「アクセシビリティ・ユニバーサルデザイン」など10科目を対象とした筆記試験とWebサイト構築・運用に関する実技試験から構成されています。
合格すると「ウェブデザイン技能士」と履歴書に記載できるので、就職や転職活動にも効果的な資格です。
3級では主にWebデザインの基礎知識に関する問題が出題されます。これからWebデザインを始める方は、まず3級の合格から目指していきましょう。
| 等級 | 3級 | 2級 | 1級 |
| 試験時間 | 学科試験45分 実技試験60分 | 学科試験96分 実技試験120分 | 学科試験90分 実技試験180分 ペーパー実技60分 |
| 受検料 | 学科 6,000円 実技 8,000円 または3,000円*1 | 学科 7,000円 実技 16,000円 または7,000円*2 | 学科 8,000円 実技 25,000円*3 |
*1, 2：令和4年度第1回試験より、試験実施年度の4月1日において25歳未満の在職者の方は実技試験の受検手数料が減免となります
*3：実技はペーパー実技含む
Webクリエイター能力認定試験
Webクリエイター能力認定試験は、サーティファイ Web利用・技術認定委員会が主催している日本の民間資格です。W3Cの国際基準に準拠した、Webサイト制作のデザイン能力、コーディング能力の認定を目的としています。
「スタンダード」と「エキスパート」の2種類の試験があり、2020年度のスタンダード・エキスパートの平均合格率は91.4%です。合格率も高く、Webデザイナー経験が少ない人でも比較的取得しやすい資格といえます。
| 等級 | スタンダード | エキスパート |
| 試験時間 | 実技問題 ・テキストエディター使用／70分 ・Webページ作成ソフト使用／60分 | 知識問題：20分 実技問題 ・テキストエディター使用／110分 ・Webページ作成ソフト使用／90分 |
| 合格基準 | 実技問題の得点において得点率65％以上 | 知識問題と実技問題の合計得点において得点率65％以上 |
| 受験料（税込） | 5,900円 | 7,500円 |
ツールを使った資格
アドビ認定プロフェッショナル（ACP）
アドビ認定プロフェッショナル（ACP）は、アドビ製品の利用スキルを証明するアドビ公式の国際認定資格です。「Photoshop」「illustrator」「Premiere Pro」の3つのアプリケーションに関する資格があり、各科目ごとに認定されます。
アプリケーションの機能や使い方を学べるので、基本的な制作スキルを身に着けることが可能です。試験問題は、選択問題セクションと操作問題セクションから構成され、知識と制作スキルを測定されます。
| アプリケーション | Photoshop | illustrator | Premiere Pro |
| 試験科目 | ・Visual Design using Adobe Photoshop 2020 ・Visual Design using Adobe Photoshop 2021 | ・Graphic Design & Illustration using Adobe Illustrator 2020 ・Graphic Design & Illustration using Adobe Illustrator 2021 | ・Digital Video using Adobe Premiere Pro 2020 |
| 受験料（税込） | 一般：10,780円 学割：8,580円 | 一般：10,780円 学割：8,580円 | 一般：10,780円 学割：8,580円 |
Photoshop®クリエイター能力認定試験
Photoshop®クリエイター能力認定試験は、サーティファイ ソフトウェア活用能力認定委員会が実施しているPhotoshopの活用能力を測定・評価する資格検定試験です。
基本的な操作ができるかを測定される「スタンダード」と、創造性の高いコンテンツ制作ができるかを測定される「エキスパート」があります。
| 等級 | スタンダード | エキスパート |
| 試験時間 | 第1部（実技）：40分 第2部（実践）：90分 | 第1部（知識／実技／実践）：50分 第2部（実践）：90分 |
| 合格基準 | 実技問題の得点率65% 以上で、かつ実践問題の得点率70% 以上 | 知識問題・実技問題の得点率65% 以上で、かつ実践問題の得点率70% 以上 |
| 受験料 | 7,600円 | 8,600円 |
illustrator®クリエイター能力認定試験
illustrator®クリエイター能力認定試験は、サーティファイ ソフトウェア活用能力認定委員会が実施しているillustratorの活用能力を測定・評価する資格検定試験です。
illustrator®クリエイター能力認定試験における2020年度のスタンダード・エキスパートの平均合格率は72.8%です。公式サイトで出題範囲やサンプル問題を確認することもできるので、しっかりと対策をして合格率を高めましょう。
| 等級 | スタンダード | エキスパート |
| 試験時間 | 第1部（実技）：40分 第2部（実践）：90分 | 第1部（知識／実技／実践）：50分 第2部（実践）：90分 |
| 合格基準 | 実技問題の得点率65%以上で、かつ実践問題の得点率70%以上 | 知識問題・実技問題の得点率65%以上で、かつ実践問題の得点率70%以上 |
| 受験料 | 7,600円 | 8,600円 |
コーディングの資格
HTML5プロフェッショナル認定資格
HTML5プロフェッショナル認定資格は、HTML5、CSS3、JavaScriptなど最新のマークアップに関する技術力と知識を認定する資格です。
Webデザイナーはデザインだけではなく、コーディングを担当することもあります。コーディングの資格を取得することで、コーディングができたり、デザインの表現力が広がったりと、Webデザイナーとして活躍できる機会を増やすことが可能です。
HTML5プロフェッショナル認定資格では、Webコンテンツ制作の基礎の実力を測るLevel. 1と、Webアプリケーションや動的Webコンテンツの開発・設計の能力を認定するLevel. 2の2種類があります。
デザイン・Web・開発に関わる幅広い職種を対象とした資格になっているので、ITリテラシーを高めたい方にもおすすめです。
| 等級 | Level. 1 | Level. 2 |
| 試験問題数 | 約60問 | 約40～45問 |
| 試験時間 | 90分 | 90分 |
| 出題範囲 | ・Webの基礎知識 ・CSS ・要素 ・レスポンシブWebデザイン ・APIの基礎知識 | ・JavaScript ・WebブラウザにおけるJavaScript API ・グラフィック・アニメーション ・マルチメディア ・ストレージ ・通信 ・デバイスアクセス ・パフォーマンスとオフライン ・セキュリティモデル |
| 受験料（税込） | 16,500円 | 16,500円 |
【タイプ別】資格を取得する方法
資格を取得する際には、以下のような取得方法があります。
- 【自分のペースで進めたい方向け】テキストを活用して独学で取得
- 【わからないところを相談したい方向け】Webデザインスクールで勉強して取得
それぞれのメリット・デメリットを把握して、自分に合った方法を検討してみましょう。
【自分のペースで進めたい方向け】テキストを活用して独学で取得
公式テキストや過去問を活用して独学で勉強する場合、教材代だけで勉強できるため、資格取得にかかる費用を抑えることができます。また仕事や家事などで忙しい場合でも、スキマ時間を活用して自分のペースで勉強を進めることが可能です。
一方、独学で勉強するデメリットは、わからないところでつまづきやすい点です。わからないところがあった場合、解決まで時間がかかる可能性があります。また一人で勉強を進めるので、モチベーションを保つことが難しいこともあるでしょう。
【わからないところを相談したい方向け】Webデザインスクールで勉強して取得
「自分一人で勉強できるか不安」「個別でサポートしてほしい」という方は、Webデザインスクールの活用がおすすめです。
Webデザインスクールでは、講義でWebデザインの知識を習得したり、課題制作でツールの使い方を学んだりできます。講師による個別指導でわからないところを解消できるので、効率よくスキルを定着させることが可能です。
Webデザインスクールには、通学やオンライン、または両方を選べるスクールなど、さまざまな受講形式があります。
デジタルハリウッド STUDIO by LIGでは、通学とオンラインから自分に合った受講方法を選ぶことができます。Web制作会社LIGが運営しており、現役クリエイターの授業を受けられることも特徴です。
授業やポートフォリオ制作、メンターとの個別面談など、知識・スキルの習得から活用までトータルサポートしてくれます。個別面談ではキャリアプランも相談できるため、Webデザイナーとして転職したい方にもおすすめのWebデザインスクールです。
Web制作会社LIGが運営するWebデザインスクール【デジタルハリウッド STUDIO by LIG】
資格を取得してWebデザイナーとして活躍しよう
この記事では、Webデザイナーにおすすめの資格や取得方法について解説してきました。
Webデザイナーにおすすめの資格には「Webデザイン」「ツール」「コーディング」に関する資格があり、種類も豊富です。
資格を取得したり、自主制作を行ったりして、Webデザイナーとしてのスキルを高めましょう。
With Studioでは、デザイナー向けのクリエイター課題をご用意しています。
作成したクリエイター課題はポートフォリオへの掲載もOKです。ぜひ活用してみてくださいね。
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